バブル体制の崩壊とその真の意味
『我々は年功序列を捨てた』とある
id:m-hashimoto:20041003#p1
我々は捨ててはいない。 団塊の世代に捨てられたのだ。 ポストバブルの会社体制における変化において、前衛的な進歩が無かったと言えば嘘になるが*1、基本的には必要に迫られて、あるいは無対策に耐えきれずに体制が瓦解しただけであり、その為の全く十分とは言えない対応策の集大成が現状なのである。 より具体的に書こう。
まず、年功序列というフィロソフィーは、終身雇用という前提が無ければ成立し得ない。 この終身雇用は、団塊の世代が考慮の末決別したものではない。 力届かず、いや大した抵抗も出来ずに敗れ失ったものである。 年功序列は消えてはいない。 しかし例外が認められるようになったのは、我々が勝ち得たからではない。 われわれの前任者が勝手に失ったのである。
今40や30といった年代の我々や我々の一代前の人間は、まだ独自性を持って社会に対して何かを成しえてはいない。 今の我々の目の前にあるのは、前任者が失敗し調整不可能となった前世代体制の残骸と中途半端に乱立した新体制の断片的な成果の山、そして自らの引退を前になりふり構わず社会福祉的保守派へと転身した節操のない当事者の大集団である。 この世代は、ほとんど何も成し得てはいない。 プロジェクトXのような断片的な成果を題材にしたテレビ番組に酔いしれ、自己研磨としての学問ではなく自己逃避として司馬遼しか読まず、いざ本質となると自らが枯渇させた年金の請求書を我々に押し付ける。 こういう輩が育ち、残していったもの、それが終身雇用であり年功序列である。 それが瓦解したことは、ただ良いことではない。 前体制が崩壊したからといって、それは新しい時代の夜明けでは無い。 少なくとも言えるのは、前体制が崩壊したというだけのことである。 まだ喜ぶべきなにものも、我々は成果として生み出していない。
技術者に関して言えば、技術が好きかどうか知らないが、社内で生き残る道は管理職への道だ。 別に技術に限ったことではなくどこでもそうだ。 リテイラーや金融、商社や技術職の人間はどうも『自分達は特別』という意識が強い。 もちろん前述に例外はあり個性はあるだろうが、そこまでかけ離れてもいないのである。 自らの特異性を誇示する前に、まずは一般を知るべきであろう。
技術者よ、マンガやスポーツ新聞を捨て、新聞を読め。 まずはそれからだ。 マンガやスポーツ新聞は読めるのだ;時間が無いとは言わせない。
What happened before could happen again.
四年に一度、待ちに待ったアメリカ選挙戦の時期になった。 その大詰めと言えるテレビ討論(Presidential Debete)の第一回が開催された。 どこで見れるかと考えたが、やはりCSPANだろう。
http://www.c-span.org/
トップにすぐ発見。 90分。 晩ご飯を食べながらストリーミングで見る事にする。 カミさんに、アメリカの選挙文化について説明するにも良い機会だ。
http://www.nytimes.com/2004/10/02/politics/campaign/02trail.html?oref=login&hp
まず、どちらが優勢かという問いには、ケリーだったとしか答えようがない。 ブッシュは、明らかに準備不足だ。 例えばケリーの指摘に対する反論にも、実証値や実例を説明するのではなく、『自分には出来る』といった曖昧な意見しかだせない。 準備不足故、口ごもるケースも多かった。 正直、もう投げやりになっているという印象さえ途中で受けた。 一方ケリーは、明確かつ分かり易い指摘で同調すること容易である。 例えば、『イラク戦争は同盟軍で戦ったと言うが、9割の被害者はアメリカ兵であり、コストの9割はアメリカ負担である』『イラク戦争におけるアメリカのコストは2000億ドル*1』などなど、ディベートが終わった後でも記憶に残るポイント作りがうまく、やはり準備が周到に行われたという印象を強く受ける。 やはり選挙は、戦争と金か。 意外とケリーはディベートになると冴える。 いつもの地味な印象から、力強いスピーカーへと変貌する。
さて、この点を境に選挙戦は内政へとシフトしていく。 ヘルスケア、失業率、財政赤字、原油高、そしてまたホームランド・セキュリティ。 そう、今回の選挙は、外政でも内政でもセキュリティ問題が焦点となる。 適正は無くても経験を持つブッシュにはやはり有利。 ケリーは軍属出身者(経験者ではあるが)ではない。 民主党候補として、そしてこれまでの彼のキャリアとして大きなプラス要因ではあったが、セキュリティ問題が焦点となったことは彼にとって大きな不運だろう。
しかし、経済問題への懸念も同時に強くなってきている。 ハーバードMBAホルダーであるブッシュが、最も前向きな政策と成果を出す事に苦労している分野である。 いくつかの消費者指数や失業率など、彼の暗い足下に強烈なライトを照らす可能性のあるものはまだいくつもある。
ディベートが重要であるとはいえ、ディベートで選挙戦がひっくり返った実績はあまりない。 しかし、前例はあるのである。 ケリーの善戦に期待するや切である。
*1:24兆円程度
Eddie大売り出し
http://www.izzardmerchandise.com/Merchant2/merchant.mv?Screen=PROD&Store_Code=US&Action=ADPR&Product_Code=USEI-DVD-BOXSET
なにー!?!? "Glorious"のDVD発売待ちからかれこれ1年経つ。 Amazonでも『発売未定』の札がかけられたまま一向に発売する気配が無かったが、なんと"Glorious"だけじゃなく"Definite Article"、"Unrepeatable"*1、そして"Dress to Kill"がボックスセットになって発売される。 というより一気に3タイトル発売である。
*1:今まではCDだけでビデオ発売もされていなかった
鼻血ビター
Poulain 1848 Noir Ultime http://www.cadbury.jp/cadbury/lineup/poulain.shtml
チョコレートはビターが好きだ。 大抵のビターチョコレートくらいでは甘すぎると感じるくらいだ。 しかしこいつは違う。 カカオ86%*1の『究極のビターテイスト』と唱われたこの1848ノア・ユーテムは、多分私のビター欲求を満足させてくれるだろう。
なんと想像以上である。 これは予想していなかった。 正直さすがに甘さが足りないかと思うくらいにビターで、なおかつカカオの渋みが口に残るくらい濃厚だ。 お子さんなら1ピースで鼻血だろう。 フランス人恐るべし。
こんなチョコレートが普通にお店で売られているなんて、私もまだまだ研究が足りない。 ビター党な方は是非お試しを。 ちなみにわたしのお気に入りは『コートドール タブレット・ノアーデノアー』だ。 手に持った感覚が既に王者の風格な、ずっしりとした重みがまた良し。 (写真)
*1:多いらしい
私は国際派ではない
花ちゃん面白いもの色々知ってるねぇ。 物知りさんだねぇ。
id:helka:20040922#p1経由
http://www.linkclub.or.jp/~keiko-n/gototi.html
京都は好きだが、大阪は嫌いだ。
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道路の北を「山側」、南を「浜側(海側)」という。
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電車は必ず東西方向に走っていると思っている。
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語尾に「とー」をつける。
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ラワーロードとトアロードは抵抗ないが、ハンター坂とサンセット通りを口にするのは、今でも少し恥ずかしい
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「おってですか?」「しっとってやね」の意味がわかる。
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北神急行の料金を見て愕然としたことがある。
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湊川神社を「なんこうさん」と言う。
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ルミナリエは、もう飽きた。
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東遊園地にはもちろんジェットコースターも観覧車もない。
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向陽閣という文字を見ると「ありっま、ひょうえのこっうよっうかっくへ〜」と節をつけて歌ってしまう。
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吉川(よかわ)インターの目印といえば「豊助まんじゅう」だ。
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滝野社インターの目印といえば「ナイル書店」だ。
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神戸をひと括りにして、ハイカラ、エキゾチックを売りにするのは無理があると思う。
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地下鉄海岸線に乗ろうとして頭をぶつけそうになった。
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駅伝で「兵庫を制するものは全国を制す」と言われることに誇りを感じる。
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ポートタワーの高さが108mだと知っている
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大阪空港を伊丹空港と呼ぶ。
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っていうか、伊丹に△襪里法搬膾紂匹箸いμ松里?い砲?鑛い
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摩耶山をずっと六甲山だと思っていた。
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諏訪山公園のBIGな長い滑り台を滑った事がある
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お好み焼きには、どろソースが欠かせない。
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ばら、ブラザーなど、ソースの銘柄にうるさい。
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窓がスモーク使用のベンツやナンバーがゾロメの高級国産車が横を通ると、見てみないフリをする。
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神戸市西区は神戸ではないが、芦屋と西宮は神戸だと思っている。
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「株式会社神戸市」の呼称は、もう恥だ。
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通行料の高い明石海峡大橋は夜景として見るもので、明石海峡を渡るときはたこフェリーを使う。
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子供には、ファミリアの服を着せたい。
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王子動物園のパンダは自慢だが、日本一の長寿を誇るインドゾウの諏訪子の健康状態のほうが気にかかる。
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王子動物園の亀井一成さんとチンパンジーの神ちゃんを知っている。
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「ドライブインながさわ」で、休憩したことがある。
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メロンパンとサンライズの違いが分かる。
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六甲アイランドの小学校は「六甲アイランド小学校」だが、ポートアイランドの小学校は「港島小学校」と和訳されていることを知っている。 |
出石でそばを食べて「そば通の証」をもらったことがある。
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ゆかた祭りのメインは長壁神社でも屋台でも無く、駅前の暴走族と機動隊の睨み合いだ。
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大阪から播州赤穂方面に帰る時は、18:00以降は乗り継ぎが悪く、姫路で40分以上も待ち合わせをしないとならんのが解せない。
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それで、新快速に乗ればもしかしたら、うまく連絡できるかもしれないと思って失敗する。
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ゴルフや洋服や映画など、日本初のものが多いことは自慢だが、その真偽はよく知らない。
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モトコーの薬屋の双頭の鹿のはく製の頭をなでたことがある。
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イノシシが住宅街を野良犬のように闊歩していても不思議に思わない。
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兵庫県と京都府が隣接していることを地図では理解できても何か違和感を感じる。
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甲子園球場は大阪にあると思っているヤツらにむかつく。
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したがって、甲子園球場が「大阪が地元」と言われることに抵抗を感じる。
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「ウィングスタジアム」のことをつい、中央球技場と言ってしまう。
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お好み焼きにマヨネーズをつけるのは邪道である。
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モトコーのピンクおじさんを知っている。
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ソーレン道を知ってる。
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「甲子園を覆うツタ」を阪神百貨店で販売したときには興奮した。
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JR姫路駅ホームのそばが好きだ。
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朝食はじーちゃんもばーちゃんも家族全員、パンである。
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うどんを生まれて初めて食べたのは「ちから餅」だ。
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兵庫県警は最強だ。
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JR三ノ宮駅西口横の歩道橋の階段は、ちょっと歩きにくいと思う。
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ちから餅」に行くと、必ず赤飯もオーダーしてしまう。
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サンテレビで流れる「金蛇精」のCMの「ナイスショット、ナイスインだよ〜」の意味が、大人になってやっとわかった。
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スキーといえば、ハチ北だ。北壁を滑れるのが自慢である。
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甲子園駅前のダイエーではつい最近まで若鷹軍団の曲しか流れていなかったことに憤りを感じていた。
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南京町と北野異人館の存在を少し恥ずかしいと思っている。 |
さらに、神戸ワイン城とフルーツフラワーパークと六甲山牧場はイケてないと思っている。
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「淡路」といえば、関大に行くときに乗り換える駅ではなく淡路島のことだ。
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電化製品は星電社、だった。
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牛丼といえば珍丼亭だ。
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「おっぱい公園」が何かを知っている。
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若宮カーブは危ないと思っている。
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イカナゴのくぎ煮で春の訪れを感じる。
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女子大生見物なら阪急神戸線だ。
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再度山の牛女伝説を知っている。
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尼崎センタープールは、泳ぐところでないことを知っている。
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そばめしが全国区で人気になっているのは、あまりうれしくない。
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また全国的に「明石焼き」と呼ばれているものは、本来「玉子焼き」であると、声を大にして言いたい。
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デートで一度は諏訪山のビーナスブリッジに行ったことがある。
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甲南漬け」とは漬物ではなく、小学校からの甲南大生のことが思い浮かぶ。
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デートで一度は諏訪山のビーナスブリッジに行ったことがある。
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甲南漬け」とは漬物ではなく、小学校からの甲南大生のことが思い浮かぶ。
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「阪神パーク」のレオポンが自慢だった。
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友達の友達が、昔、南野陽子か、藤原紀香とつきあっていたという話を10回以上聞いたことがある。
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中学生のときは丸坊主だった。
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小学生のときは、地元のサッカークラブに入っていた。
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神戸牛と三田牛と但馬牛の違いがわかる。
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国道2号線のことを、2国(ニコク)と呼ぶ。
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かつてテレビで加古川の志方は全国一言葉のガラが悪いと放送されたことは遺憾である。
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姫路の山陽百貨店とヤマトヤシキで買い物をしたことがある。
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さらに一連のそごう関連のニュースで「ヤマトヤシキ」の名前が全国に流れたときは正直いって失笑してしまった。
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福原といえば、阪神のピッチャーよりもソープ街が目に浮かぶ。
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“ええとこ”といえば、聚楽館だ。
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第二神明の標識がたまに「第二明神」と間違って書かれていることに戸惑う。
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駅伝の西脇工業高校は自慢だが、西脇を「日本のへそ」と呼ぶのは恥ずかしい。
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「豊岡で最高気温を記録した」というニュースを聞いても、それが県内のことだとピンとこない。
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神戸市長といえば、宮崎辰雄だと今でも思っている。
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秋祭りのときにかつぐのは「神輿」ではなく「屋台」だ。
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深夜CMといえば「有馬温泉」と「カジノ・ド・三宮」だ。
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尼崎市は大阪府でもいいと思う。
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サンテレビはタイガース中継しか見ない。
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神戸ブランドの名物を増やしたいを気持ちはわかるが、「神戸パンダ」は間違っていると思う。
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「ボケシン」「ちろりん村」といえば、何のことかわかる。
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山口組三代目のことを「田岡さん」と親しみこめて呼んでしまう。
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小さい頃、「ヘイタイ」と呼んでいた昆虫と勝負した経験がある。
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お土産といえば、神戸プリン、ゴーフル、ケーニヒスクローネのスティックパイだ。
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阪急線を使ってる自分が好きだ。
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神戸まつりは神戸の恥だと思っている。
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『Yahoo!BBスタジアム』は、誰が何と言おうとも『グリーンスタジアム』である。
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神戸製鋼とワールドは自慢。
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実は神戸空港は要らないとおもっている。
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突然、料金がはねあがる神戸高速鉄道には憤りを感じる。
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その神戸高速鉄道の西元町駅と花隈駅は、正直言って、いらないと思う。
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丹波篠山と淡路島が神戸ナンバーなのは納得いかない。
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播州では「ヨーイヤサー」が聞こえてくるといてもたってもいられなくなる。
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秋祭りは、平日であっても小学校・中学校は休校なるのが当たり前だ。
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旅先で「何県から来たの?」と尋ねられても「KOBE」と答えてしまう。
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「六甲のおいしい水」を買うことに抵抗がある。
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尼崎・西宮と人口が多い都市があるにも関らず、神戸・明石・姫路でまとめられるのが、尼崎と西宮の人間には納得いかない。
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リフレッシュパーク湯村の一番山側にある露天風呂で滝に打たれたことがある。
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忠臣蔵で浅野内匠守が吉良上野介に「いなか侍めが」といわれると腹が立つが、少し納得している自分が悲しい。
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日本人のメンタリティーに訴求する、英雄・浅野内匠守だが、心の中では、物事の後先を顧みず単なるキレやすいおっさんではないかとも、少し思う。
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須磨は肌を焼くところで、泳ぐところではない。
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ポートアイランドとポートピアランドの違いが分かる。
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開発が半ば放棄されている西神南ニュータウンを見て、神戸市の財政を心配してしまう。
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神戸大学農学部下とか御影貯水池あたりとか、自分だけの夜景スポットをストックしている。
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青芝フックと西条遊児・笑児はサンテレビに住んでいるのではないかと疑っている。
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「ブライダル都市高砂」は無理があると思う。
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オリックスよりタイガースのほうが好きだ。
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なので、オリックスが『イチローがいた球団』もしくは『ヤワラちゃんの旦那がいる球団』と言われても、痛くも痒くもない。
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父は、JRを 「省線(しょうせん)」 と言っていた。
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母は、神戸電鉄を 「神有(しんゆう)」 と言っている。
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ケンカをするときは必ず「ダボッ!」と言う。
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正直、県民性は無いと思う。あるのは地域性。
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*1:出身中学校です。
メディア選挙
id:gryphon:20040824#p1]より
The Living Room Candidate
アイゼンハワー以来の、アメリカ大統領選テレビCMが公開されている。
秀作はやはり民主党側に多い。 中でもビリー・ウォッチャーの私が言うと説得力が無いかもしれないが、ビル・クリントンのCMは切り口が徹底しているのが興味深い。 どの候補もあらゆるトピックに対して偏りが無いようそれなりの多様性を見せたCMが多いが、ビリーは『アーカンソーの貧しい田舎から出て来た、JFKの再来』一辺倒である。 特に一番上に紹介されているCMは象徴的であり、その後の彼の選挙戦を決定付けるインパクトである。 未だにこのCMは話題に上がる。 それだけ当時に人々の記憶に残るパワーがあったのだろう。
ちなみに同年(92)のぺローのCMは楽しい。 ぺローの話を聞いていると、何か催眠術にかかりそうになっているかのような、そんな感覚に襲われることがある。