新潟の米作況指数、92に下方修正。

夏頃まで、今年は大豊作の様相を呈する年だった。 しかし猛烈な台風が収穫直前の産地をことごとく襲った。 佐賀、熊本は台風により風に振るわれて被害米が多くなり、秋田は塩害、新潟も大きな打撃を受けた。 佐渡など、今年はほぼ壊滅という噂も聞いた。 ここに来て、その新潟の作況指数がまた下方修正された。 米不足の懸念もあがりつつある。
米は、ある。 今年は被害が大きかった産地もあるが、宮城、千葉、茨城といった地方は豊作だった。 私が見た限りではシラタ*1がやたら目立つと思ったが、出来はかなり良いらしい。 そしてそれ以前に、卸が去年の米をまだ大量に抱えているのである。 9年ぶりの不作となった去年、新米入荷と同時に卸は買い占めに走った。 しかし、結局米は余ったのである。 大量の古米を抱え、新米の出だしも好調だった為、古米消費が9月に入った途端に冷え込んでしまった。 今月の始めには、古米がどかなくて新米を入荷出来ないなんて悲鳴を聞いたものである。 米は確実にある。
ちなみに、上記の理由で今買うなら古米のブレンドが断然お勧めである。 今、米卸業者は必死になって去年囲い込んだ極上米を、泣く泣く廉価ブレンド米として放出している。 ものによってはそこらの新米よりはるかにうまい。 ブレンド米買いはギャンブルっぽいが、当たれば嬉しい。 ちょっと試してみるのも良いかも知れない。 ちなみに、あくまで15年産の古米ブレンドに限った方がよいだろう。 去年の良い米が特別多く余っているのである。  その前の年なら、ただの古米だ。

*1:高温などによってうるち米が白っぽく変色してしまう事。