こういうの当たると不愉快だけど結構当たる。 当人は複雑な人間だと信じて疑っていないけど実は単純なんだろう。

花ブログレ(id:helka:20040820#1)経由
http://www32.ocn.ne.jp/~emina/

結果は『INTP型:問題を解決したがる』

以下抜粋:

考えにふけってうわの空の大学教授を絵に描いたようなタイプがINTP型である。
頭の中でじっくり考える(I型)なので、N型の想像力がいろいろな可能性を思いつく。
客観的(T型)なので、その新しいデータを分析し、際限なく融通がきく(P型)ので、どんなデータもさっそく取り入れてしまう。
...
 論文、図面、計画、企画、提案、理論などなんであろうと、こまごました情報を一つにまとめた完成図を作りあげようとするが、たえず新しいデータを発見するので、その完成図がどんどん膨らんでしまう。
...
 完璧に見えても満足しないので、みずからが最大の批評家となり、あら探しをする。
完璧、有能、優秀であろうとするあまり、それが極端になると、かえって負担になり、うんざりしたり自分を責めたりする。

うーん、ぐうの音も出ない。 ちくしょう。

コンコンブル

★★★★☆

カミさんが知人に教えてもらった。 今日秋分の日なので*1、結婚6ヶ月となった祝い(?)に行く事にした。
ビストロである。 私は人生でビストロに連れていかれて当たった試しが無い。 全敗である。 ほとんどが、以前にも言った『格好だけ』フレンチにごまかし創作が入ったような店であったし、うまくても1人4000円(ランチで。 ビストロだぜ、おい。 寿司食ってんのかよ?)とか無茶言われたりといった感じである。 イタリアンでも、メキシカンでも、中華でも、日本料理でも、『手軽な値段で気兼ね無く腹一杯美味いものが食える』的な店は知っているが、フレンチでは1つも知らなかった。
そう、『フレンチを手軽に、お腹いっぱい食べれる』という非常に素敵なポリシーを貫いているのがコンコンブルだ。 そして一品一品、これでもかというくらいに気さくにどっさり乗って運ばれてくる。 来店して調子に乗ってあれやこれや頼んだ後、最初の2皿のボリュームを見て『あのぅ、色々頼んじゃったんですけど、多すぎますかね?』なんてシェフに聞いてしまったほどだ。 シェフさん曰く、『分量的には2人分ですが、ご覧の通り結構しっかりしたお食事になります』とのことだが、まさしくその通り。 食べるには食べたが、スイーツはまたの機会ということにして退散してしまった。
シェフの伊藤さんを始め、厨房もホールも、何となく格闘技体育会系*2のオーラを放つスタッフのみなさん。 みんな、そこはかとなくがっちりしている。 なんだろう、これが妙な違和感となって不思議な雰囲気を醸し出している。 フレンチビストロ+渋谷駅徒歩5分+柔道部スタッフである。 ホールスタッフも、別に愛想が良い訳ではなく、それでいて態度が悪い訳でも無い。 不思議な雰囲気ながら、出てくる料理はいちいちうまい。 普通換算で言うと13000円くらいのところが、8000円でお釣りが来てしまう。 そのくらい安い。
予約は入れておいた方がよさそう。 そして、是非ハチノスのカツレツだか何だかは美味かったのでお勧め。

*1:結婚したのは、ということで春分の日

*2:柔道、かな?具体的に言うと

Strutsは今どこへ?

id:habuakihiro:20040913とあったのを何となく覚えていた。 本屋でクラウゼヴィッツの訳本があるかと探しにいったつもりが、Java Press*1とWEB DB Pressの最新刊を買ってしまう。
Seasar2の入門記事があってかなり真剣に読み入ってしまう。 疎結合の話とかは分かりやすかったが、いかんせんしばらくコードを見ていないので、どうもコードが追いにくくなっている。 でもS2Daoのパワーはひしひし伝わってきた。 ふーん、これがS2ね。 ちょっと合間を見ていろいろいじってみよう。
もう1つ、MySQLの特集記事が良し。 構造的な特徴とか、フリーのDBと言えばPostgresばっかりだったので、全然知らなかったことが一気に吸収できた。 むかーし、Web Techniqueかなんかそんな名前のアメリカの技術誌にPostgresとMySQLの比較記事が載っていて『へー』なんて思いながら読んでいたが、当時に比べたらやはり理解の深度はかなり深くなっている。 最初オラクルの勉強をした時に超えるのが大変だったハードルが、やはり大きな糧となっているのだろう。 引退してから気付くなんてちょっと寂しい。
実は最近Tapestry関連の情報をウェブで探して読んでいる。 確かに、デザインとコードの分離はすごい。 デザイナーがほとんど問題なく読めるというのはStrutsJSTLで試して中々うまくいかなかったが、これなら可能性はありそう。 そう言えば最近Strutsの話を聞かない。 Tapestry関連の記事を探している時も、時折みかけても批判ばかりが目立った。 私はほとんどStrutsくらいしか分かっていないので、いまいちStrutsのデメリットが分かっていない。 これもDIコンテナやTapestryといった別の思想に触れれば分かってくるものなんだろう。 やっぱり1つしか分からないっていうのは、知っている技術の数が少ないことより、バランスの取れた分析力が育たないというのが最大のデメリットのように思う。 色々偏見を持たずにいじってみるのがやっぱり良さそう。
S2は具沢山、痒い所に手が届く、という印象。 いいね。

*1:文字化け関連の結構しっかりした特集があったのでつい。 昔泣いた覚えがあるし。

恵比寿お食事会

わたしはフォーの写真を使わせてもらい

ぐうたら幹事(わたし)の不手際のせいで、スタッフはあまり参加出来ず、少々地味なお食事会となりました。 でもすごく楽しかった。
id:helka:20040916と全く同感。 ワールドカップ運営という結構変わった環境で知りあったメンバーでも、普通に集まって普通の話をするというのはいいよね。 残念ながら都合が付かずにキャンセルした人が何人かいたけど、それでも8人という人数だとみんなが輪になって話せてそれはそれで良し。 ごはんも進むし。 色々勉強にもなりました。
なんと私以外はみんな女性だったので、何だか申し訳ないような、恥ずかしいような。 写真を後から見ると、ほんとにどっかのバカボン王子のスキャンダル写真みたいな格好していて尚更恥ずかしかったです。
今度はカミさんも一緒にお邪魔します。

ロスト・イン・トランスレーション

kid_rock2004-09-15

★★★★★

ちょっと迷った。 しかし★★★★★。 なんだかどの映画もスコアが高くて私の評価が甘い様に見えるが、そんなことは無いと思う。 それなりにシビアに見ているつもりだ。 監督がソフィア・コッポラ(FFコッポラの無愛想な娘、スパイク・ジョーンズのカミさん。)だったので即決、それだけ期待も高かった。 期待以上だとまず言いたい。
この映画の主人公二人は、それぞれ自分自身の人生について問題を抱えている。 ミッドエイジ・クライシスに浸りきった元人気映画スターのボブ・ハリス、そしてそれなりに幸せながら目標を持てずアウトキャストとしての自分に悲観視するシャーロット。 それぞれの問題をテーマにした映画は多い。 舞台は東京。 異国の地での出会いをテーマにした映画も多い。 DVDのパッケージからは『クリシェ・ムービー』の匂いもプンプンした。 しかし違う。
まず、舞台となっている東京。 この街を、極端な視線で描写していない。 そして二人の関係は大部分がホテルという非常に無国籍的な空間で扱われる。 ビルの見る東京は、ホテル、スタジオ、そしてその間の移動中タクシーから見る街。 決して東京という街に深入りしない。 もちろん本人も深入りする気がない。 二人が出会ったのは東京でなくても、目的を持って来なければ全くもって退屈な街であればどこでも成立する。 私も東京の街を同じ様な気持ちでタクシーから眺めたことがあるが、主人公の表情にとてつもなく共感してしまった。 非常に気持ちが良く分かる。 私もあんな顔をしていたんだろうと思う。
くだらないと思う人もいるかも知れないが、この映画には徹底した本物志向が貫かれている。 『ハッサン自動車』のようなフェイクも、いい加減な偽テレビ番組も出て来ない。 ビルは日本のトークショーの仕事を急遽受けるが、そのトークショー藤井隆の『Matthew’s Best Hit TV*1だったりする。 ボーナス・フィーチャーにMatthew’s Best Hit TVの番組テイクがそのまま入ってもいる。 字幕も無い、全く普通に番組の1コーナーとして使っているように入っているが、こんなものをアメリカ人が見て面白いんだろうか?とも思わないでもない。 アメリカ人があの番組が実在で、しかも本物と全く同じ様に作っている事を知ったらさぞ驚くのではないだろうか。
ジョバンニ・リビシやスカーレット・ヨハンソンといった役者のパフォーマンスは素晴らしいが、中でもビル・マーレイは特に素晴らしい。 彼はあのコミックとしてのキャラクターをほとんど露出しない。 ボブ・ハリスというミドルエイジ・バーンアウトの殻を頑に被り、そしてボブの持つコミカルな面もビル・マーレイとしてではなくボブ・ハリスとして覗かせる。 彼は疲れている。 そして、彼の疲れを共有する30も年下の女性との出会いでも、彼らしくストレートかつシニカルに振舞う。 そんなおじさんの寂しさを覗く事に罪悪感さえ感じてしまう。
話の筋に関してあまり詳しく書きたくないが、それでもラストシーンについても一言。 二人は最後に言葉を交わすが、その内容は我々には聞こえない。 いや、聞かせてもらえない。 そして、聞くべきでもない。 この関係は、赤の他人である二人がほんの1週間の間に育んだ特別な関係であり、我々に全てを説明する義務は無いのである。 それより、二人の顔を見て欲しい。 その顔を見るだけで満足ではないだろうか。 
そして、この映画はコメディーでもある。 苦悩・ロマンス・笑い、そのバランスが見事に調和した素晴らしい映画である。 1つ、この映画はアメリカ人が期待する、良い『エキセントリックな映画』であるようにも思うが、それでも良い映画であることに違いは無い。

*1:エージェントは藤井隆を『日本のジョニー・カーソン』と説明していたが、その嘘さえ本物っぽい。

スクール・オブ・ロック

★★★★☆

負け犬ロック伝道師の小学校布教活動。 言ってしまえばそれだけだ。 あらすじを聞いただけで、エンディングが想像できてしまう映画だ。 そして、エンディングはほとんど想像した通りだ。 しかし、終着点までの道のりは、ハリウッド型量産コメディという平坦な道ではない。 そして何より、こんな楽しい映画は久しぶりだ。 楽しい事はいいことだ、と久しぶりに実感できる。
この映画は(『も』と言うべきか)ジャック・ブラックでないと成立しない。 彼の出世作『ハイ・フィデリティ』でも彼にしか出来ない役どころ(というより彼そのまま)であったが、今回は二重の意味で多少趣が異なる。 1つは、ハイ・フィデリティよりかなり濃縮されたジャック・ブラックパワーが全開な点。 もう1つは、それでいてジャック・ブラック演じるデューイー・フィンという主人公のキャラクターがしっかり成立している点である。 主人公は猛烈に分かり易い人格の持ち主; 大人になることを拒否するどころか選択肢としても把握していないロックバカである。 ただ、彼の価値観や反応は理解でき、共感出来る。 彼の言う様に、彼も映画の中であっても制作会社に身売りは決してしない。 そのロックバカ道が脈々と生き続けており、映画鑑賞者に媚を売らない。 よくある『サウンドトラック』と称して新人バンドを売り込むようなまねもしない。 バカとして生き、バカとして死んで行く。(いや、映画では死なないよ。) 汚い裸体を振り乱し、誰も受けとってくれないまばらな観客に向かってダイブする。 端から見れば明白な理想と現実のギャップが、彼自身にだけは見えない。 そんな男なのだ。 しかし彼はどっこい生きてる映画の中、なのである。
確かにストーリー展開は強引だし、終盤での話の流れもつかみにくい。 ストーリーは正直ショボい。 しかし、ジャック・ブラックと彼を取り巻く子供たちに、そんなショボさは関係ない。 ロックにストーリーは無いのだ。 Stick it to the Man!
ちなみにジャック・ブラックが映画で着ていたTシャツに

Gettin' Lucky in Kentucky

と書いており心を奪われてしまった。 只今ウェブを徘徊しながら探し中である。 Tシャツにここまで心奪われたのは、オズボーンズでオジーが着ていた"Hippie Killer"Tシャツ以来だ。