ロシア民主主義の行く末は?

http://www.economist.com/agenda/displayStory.cfm?story_id=2280344
うーん、かなり切実な懸念表明と取っていいと思う。 プーチンにとって、このタイミングでの選挙は願ってもないところだっただろう。 イラク戦争(? これは戦争ではない。)の悪影響が、ロシアの親西側派の得票に悪影響を及ぼしたのはまず間違いない。 さほどではないかも知れないが。 少なくとも、イラク戦争が西側諸国の対応の足を重くしているのは確かだ。
いずれにせよ、

“another step in strengthening democracy”

というプーチンの言葉に真実は無い。 あらゆる法案をかなり簡単に通せるようになったプーチンがどう出るかは大方予想がつくし、それ自体は大きな問題ではない。 ただ、国家主義的な気運が危険に高まっている。(ちなみにジリノフスキーも健在だ。 いや、健在どころか彼もこの選挙で躍進している。) その中での経済改革その他の大々的な社会構造の変革は、大きな副作用をもたらすだろう。 プーチンは今や危険な存在だ。 しかし、ビン・ラディン小ブッシュ(※注1)とは違う意味で危険な存在だ。 今後ロシアの国内情勢には要注意だ。 もちろん良い意味ではない。

※注1:ジョージ・W・ブッシュの事。 面白いかと思って打ってみたら、もうキーワード登録している人がいたので二番煎じになってしまった。